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カテゴリー:文章の書き方

ブログやメルマガなど、自分メディアで情報を配信する時、注意しなければいけないことに「著作権」があります。

 

他のサイトのコピペ、雑誌や新聞記事の転用などは、著作権侵害著作権法違反)になるので、絶対にやってはいけません。

 

リライトも著作権侵害ですので、これもやめましょう。

 

著作権法を犯しますと、法的に訴えられたり、社会的信用を失うなど、大きなマイナスにつながりかねません。悪意はなくとも、知らなかったために著作権侵害をしてしまうこともあります。

 

では、著作権を侵害しないためには、どうしたら良いのでしょうか。 この記事の続きを読む

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先日、お配りした「検索エンジンに好かれるコンテンツの作り方」、いかがでしたでしょうか?

 

このレポートの最後の項目で、「リライトは基本的にやってはいけない」と述べました。

 

この一文で当惑された方もおられるかもしれません。しかし、これは真実であり、今の時点で肝に銘じていただかないと、今後のインターネットビジネスが非常に難しくなるのです。

 

多くの方は、ある分野の大家でもなければ、スペシャリストでもないかと思います。

 

専門家でもないのに「リライト」を禁止されてしまったら、記事が書きにくくなる、というか、ほとんど書けなくなるのではないかと不安になったかもしれません。

 

実は、その認識が大事なのです。リライトなしには記事がほとんど書けないとしたら、それが、あなたの実力なのです。

 

例えば、サッカーについてのブログだとします。雑誌を買ってきて、いろんな記者が書いている記事を参考にしなければブログ記事がほとんど書けないとしたら、あなたは、サッカーについてほとんど何も知らないということ。

 

ところが、サッカーが好きで、多数の試合を見てきた人は、ほぼ例外なく、サッカーに対しての自分の意見を持っているものです。そのため、試合の感想などは自分の言葉で書けてしまいます。

 

美容でも同じこと。コスメをほとんど試したことがない人が、自分の意見が書けないのは当然です。

 

リライトではなく、自分の感想なり、意見なりを中心に書けるようになるには、自分の言葉で語れくらいの実力(知識・体験・検証の質と量の総体)をつけるしかありません。

 

それは、非常に難しいことかというと、そうではありません。資料を読み込み、体験を重ねてゆけば、リライト的な部分は少しずつ減らしてゆけます。

 

最初の頃は、「だそうです」「だとか」「と言われてします」「というのが定説となっています」「~と○○さんは言っています」など、伝聞的な言い回しが多くなりがちなのは当たり前です。徐々に力を養ってゆく中で、伝聞表現は、自然と少なってゆくものです。

 

初心者さんに風花が最も強調したいのは、第三者が書いた記事を安易に表現の一部を変えるだけで、自分の記事のようにアップすることは絶対にしてはいけないということ。

 

リライトの不道徳性と危険性を知り、できるかぎり、自分の言葉で書くように、日々精進を重ねることが肝心なのです。

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●リライトは著作権違反です。

 

リライトを外部スタッフに依頼してはいけません。

 

なぜなら、リライト記事は著作権違反であり、グーグルが現在、厳重に精査し、検索エンジンから消そうとやっきになっているからです。

 

リライトの危険性については、以下のページで解説いたしましたので、ご確認ください。

 

⇒リライトは著作権違反です

 

著作権について語ると長くなりますので、以下のページをご覧ください。

 

⇒著作権侵害(著作権法違反)をしないための対策

 

⇒著作権違反にならない「引用」の仕方

 

グーグルが必死でリライト記事を消そうとしているのは、企業などが、外注ライターを大量に雇って、リライト記事を大量生産しているからです。

 

そういう記事には本来的に意味がなく、検索エンジンにはない方がいいわけで、当然のことをグーグルはやっているとも言えます。

 

ですから、私たちブロガーは、意味のある記事、価値のある記事を書くべきなのです。

 

グーグルが求めているのはオリジナル記事です。

 

企業が外注ライターに欠かせているようなリライト記事ではありません。

 

記事のボリュームではなく、記事の中身が大切なのです。

 

では、どういう記事にオリジナリティは宿るのか、具体的にどのようにしたら、オリジナリティは生まれるのか。

 

●オリジナルの源泉は自分の体験

 

オリジナル記事について詳しく説明するスペースがありませんので、以下、簡単に触れておきますね。

 

情報には一次情報と二次情報があります。グーグルは一次情報の方を高く評価するのです。

 

一次情報にもいろいろありますが、「体験」もその一つとなります。

 

ですから、アフィリエイトブログでも、自分の体験を軸とすると強いブログに育つのです。

 

聞きかじりやリライトでは、読者もグーグルも評価してくれません。

 

体験こそ、オリジナリティの母とも言えます。

 

すべての記事が体験談というわけにはゆかないでしょうけれども、体験談が、ブログの軸となるように構成してくださいね。

 

そうすると、読者の信頼も得やすくなり、その結果、商品が売れやすくなるのです。

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今回は本物の文章力が養われる読書法について、お伝えします。

 

私なりに、読書法を3つの分類してみました。

 

1)乱読(らんどく)

 

多読とも呼びます。好奇心を旺盛にして、自分の専門だけでなく、手当たり次第に読み漁るのです。

 

当然、たくさん読むことになるので、時に速読すると良いでしょう。

 

2)探読(たんどく)

 

「探読」の「探」は「探求」の「探」。

 

自分の専門分野の本を読むことで、1つのテーマを探求するのです。

 

3)深読(しんどく)

 

内容が深く、文章レベルの高い本を読こと。哲学・文学の名著などが良いでしょう。

 

自分の精神性を深め、人間力をアップに役立つのが、この読み方に他なりません。

 

常に遅読、つまり、じっくりと時間をかけて読み込んでください。

 

実は、文章力が本当に身につくのは、この深読なのです。

 

⇒3つの読書法については動画でも解説いたしましたので、ぜひご覧ください。

 

文は人なり。

 

「文は人なり」という言葉があります。

 

文章の達人は、人生の達人。人として魅力のある人が、魅力あふれる文章が書けるのです。

 

何事も、結局は「人」で決まります。

 

成功には人間力の向上が必要。

 

成功のために、自分を磨き上げる必要があるのです。

 

人間力アップには読書は不可欠であり、読書は人生修行の場だと言えるでしょう。

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太宰治の「走れメロス」を久しぶりに読みました。学生時代に最初読んで、その後も何度か読み返しているのですが、それにしても、10年以上は読んでいませんでした。

 

古い本がどこかに紛れてしまって見つからないので、今回は角川文庫版の「走れメロス」を購入。

 

ところで、実はこの記事の以前のタイトルは、「太宰治『走れメロス』の文章力は?」でした。

 

少し変だと思いませんか。

 

太宰治といえば教科書にも載っている偉い作家なわけですから、文章力があるのは当然だろう、と考えるのが普通です。ところが、あえてタイトルの最後に「?」をつけてしまったのですから。

 

けっこう、私は真面目に語っているのです。

 

太宰治は、本当に、文章力があるんでしょうか?

 

「走れメロス」を大人になってから読み返すと、誰でも、少なからず奇異な印象を受けると思います。

 

教科書に載っていた記憶があるから名作であるはずだけれども、名作と呼ぶには何か物足りない、かといって、駄作ではなく、確かに魅力的なのだけれども……。

 

食後、喫茶店で本を開いたのですが、一気に読み終えました。といっても、「走れメロス」は、20ページにも満たない短篇なので、一息に読めても何ら不思議はないのです。

 

【動画】太宰治「走れメロス」の文体から、ブロガーが学ぶべき点とは?

 

驚いたのは、文体のスピード感です。タイトルのとおり、主人公のメロスは、約束の刻限までに帰るために走りに走るので、文体がダラダラしていたら、読者は物語に感情移入できなくなってしまいます。

 

速い。本当に速い。

 

メロスが走るのと同じくらい、太宰の文体は速いのです。

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どんな本を読めばいいですか、と質問される時があります。

 

今回は15分~30分くらいの空いた時間を利用して読み進んでゆける本をご紹介。忙しい人、時間がない人に特にオススメです。

 

辞典、詩、コラム、エッセイ、小説など、多彩なジャンルから厳選。

 

(詩)

 

無著成恭「無着成恭の詩の授業

 

このページでご紹介している本の中で、どれか一冊だけを選ぶとしたら、ちゅうちょなく、この「無著成恭の詩の授業」を推薦いたします。

 

無著成恭が子供たちに詩の講義をするという設定ですが、子供たちの発言にきっと衝撃を受けることでしょう。無著成恭は「詩を教えることで、子供が人間であることを教えたい」と言っていますが、実は逆です。

 

読者は子供たちの声を聴くことで、詩の素晴らしさ、言葉の豊かさ、さらには、人間であることの歓びを味わうことができるという稀有な書物が、この「無著成恭の詩の授業」。

 

これほど型破りで、これほど正攻法な詩の本を私は知りません。

 

茨木のり子詩のこころを読む

 

短い作品でありながら、意外な言葉の躍動、思いがけない発見、言葉の底力を感じとれるのが、詩です。

 

しかし、詩など学生時代に読んだきりで、詩集など開いたこともないという人もおられるでしょう。そんな人にオススメしたいのが、この詩の入門書です。学生さん向けに書かれているので、わかりやすく、しかも、侮り難い奥深さも味わうことができます。

 

1日数分間、1篇づつ読むだけでも、言葉に対する感覚、物事を見る角度などに大きな変化があらわれることでしょう。

 

その他の「おすすめ詩集」はこちらに

 

(エッセイ、評論など)

 

中山靖雄「すべては今のためにあったこと

 

私は自己啓発系と呼ばれる本をかなり読んできましたが、ぜひとも読んでほしい、と積極的におすすめしたい書籍はほとんどありません。その理由は自己啓発の本のほとんどからは「売らんがために」という目的が透けて見えるからです。

 

ところが、中山靖雄の「すべては今のためにあったこと」には、本を売って儲けたいという邪念が全くありません。なぜなら、人生においてそうした邪心を捨て、真に豊かな人生を送るための道を説いた、良心の書だからです。

 

山元加津子、他「1/4 の奇跡 (「強者」を救う「弱者」の話)

 

元特別支援学校教諭である山元加津子さんの体験談、これが凄い。次々に山元加津子さんの愛が、奇跡を起こしてゆく。だが、山本加津子さんは、それを奇跡とは呼ばない。本当のことだから、と言う。さらには、奇跡が奇跡と呼ばれなるなる日のために、と付け加える。写真絵本のような編集になっているので、とても見やすいのも特長だ。

山元加津子さんの著書はたくさんあるので、この本を気に入った人は、他の本も読んでほしい。私がオススメしたいのはこの本⇒みみずと魔女と青い空 自叙伝が童話になったような不思議な世界に案内してもらえる。

 

村上和雄「遺伝子オンで生きる

 

遺伝子研究(生命科学)の権威である村上和雄は、人生の講師でもある。今回オススメしている「遺伝子オンで生きる」は、難しい学術書ではない。人生を明るく前向きに、希望をもって生きることを、わかりやすく豊富なエピソードをまじえて語っている。村上和雄の世界に慣れていない人は、ここから入ると良いだろう。

 

扇谷正造吉川英治におそわったこと

 

ひょっとすると、吉川英治の小説よりも、面白い? 吉川英治の担当編集者だった扇谷正造がつづったエッセイ。じわじわと心温まる筆致がたまらなく良い。ここには、人生の知恵が満ち満ちています。

 

吉野登美子「琴はしずかに―八木重吉の妻として

 

こんなに良い本が絶版になっているとは、本当に哀しい。良書中の良書です。

詩人・八木重吉の妻であった吉野登美子さんの文章は、澄み切った琴の音色のように心に響きます。

 

三木清「人生論ノート

 

派手に語られることはありませんが、これこそが名著。ジャンルが哲学であるにもかかわらず、読みやすくて、文体に独特のリズムがあります。清澄な三木清ワールドに知らぬ間に引き込まれてしまうことでしょう。

 

文庫本で価格が安いのも魅力。読書の素晴らしさを知る上では、最良の入門書と言えるでしょう。

 

東山魁夷「風景との対話

 

エッセイ集ですが、まるで散文詩を読んでいるかのような美しい文体が特徴。この本を読むと心が洗われます。いえ、魂が浄化されるといった方が適切かもしれません。

 

澄明でありながら、深い。哀しみをたたえながらも、不思議な明るさが光っている。

 

日本語とはかくも端正で美しい言語であったのかと、驚嘆されることでしょう。

 

東山魁夷の絵に親しんだことのない人でも、文章だけで充分に堪能できます。

 

柳田 国男「遠野物語

 

「言葉の力」に、思わずのけぞることでしょう。

 

「遠野物語」を読んでいると、体の中からザワザワと何やらが騒ぎだす。強い風が体を吹き抜けてゆくのを感じる。これが、言葉の本当の凄さなのかもしれません。

 

近代・現代文学が置き忘れた神的かつ暴力的なエネルギー。「遠野物語」の言葉力こそ、語り継がれるべきだと思うのです。

 

荻昌弘「映画批評真剣勝負 ぼくが映画に夢中になった日々《作品鑑賞篇》

 

映画評論なのに泣けます。映画評論なのに酔いしれてしまいます。日本語とは、これほど美しいものだったのか、と仰天してしまう名文の宝庫。

 

深代惇郎天声人語

 

短い時間で読めて、しかも、文章修業に役立つのが、優れたコラムです。天声人語は800字の美学という言葉が想い浮かぶほど、磨きあげられた言語空間を表出しています。

 

天声人語は朝日新聞の中で最も筆力のある記者が担当するといわれているのですが、古い天声人語の歴史の中で、最高峰を築いたのが、深代惇郎です。

 

「不世出の名コラムニスト」と呼ばれる深代惇郎の天声人語には人間への深い人間愛が息づいており、時に涙さえ誘います。

 

発売当時、爆発的に売れたので、絶版となった今でも古本で、簡単に入手可能です。

 

小林秀雄考えるヒント」「考えるヒント3

 

「考えるヒント」に収録されているエッセイは、どれも短く、一気に読めてしまいます。短いにもかかわらず、読後に深くて心地よい疲労感を覚えるのが特長。

 

小林秀雄の評論は難解だと言われますが、頭で意味を理解しようとするからです。小林が語る核心を感じとれれば、読書は悦楽となります。

 

直感的思考の達人である小林秀雄の言葉は鍛えぬかれたアスリートの筋肉美を想わせる。

理解する読書ではなく、感じる読書の陶酔に似た快感を、味わってください。

 

吉野せい洟をたらした神

 

70歳をすぎてから筆をとった、農婦の随筆。串田孫一は「洟をたらした神」を「刃毀(はこぼ)れなどどこにもない斧で、一度ですぱっと木を割ったような、狂いのない切れ味」と評したそうです。

 

頭でこねくりまわしたり、造花のような装飾をしたりする文章とは真逆の言葉宇宙。シンプルな記述の中に、生命感あふれる言葉たちの躍動を体感できます。

 

(指南書)

 

谷崎潤一郎「陰翳礼讃・文章読本

 

日本人として生まれて、意識的に文章を書いてみようと思ったら、この本は読まざるをえません。日本人の一般教養としても必須といえる名著です。日本の作家の中で最も耽美的な文章を書いた谷崎潤一郎。彼が語る文章の本質とは?

 

三島由紀夫「文章読本

 

その美文で名高い三島由紀夫の「文章読本」は、理路整然として、非常に読みやすいのが特徴。谷崎潤一郎の「文章読本」をかなり意識して書かれているので、両方読んで比較すると、かなり興味深いと言えます。文章に対する2人の美意識の違いとは?

 

川端康成「新文章讀本

 

谷崎と三島の文章読本は有名ですが、川端康成の「新文章読本」を読んでいる人は少ないのではないでしょうか。私は新潮文庫で読みましたが、現在は絶版になっていますので、今回はタチバナ教養文庫版を。

 

文章の美しさでは定評のある巨匠が書いた文章読本は、実はこの3冊をすべて読んで、初めて完結するのです。

 

美しい日本語に憧れるとか、美しい文章を書きたいという気持ちのあるなしに関わらず、日本人として生まれてしまった宿命と諦めて、この3冊は絶対に読破してください。

 

(小説)

 

藤原新也「コスモスの影にはいつも誰かが隠れている

 

写真家としての藤原新也は昔から知っていたのですが、彼の小説を読んでみて、その質の高さに舌を巻きました。

 

オススメのポイントは、作品が新しいこと、そして、実に言葉がていねいに使われていること。

 

小説とかをふたんは読まないという人に、ぜひ読んでいただきたい佳作集です。

 

三浦哲郎「木馬の騎手

 

短編小説集。三浦哲郎といえば「忍ぶ川」があまりにも有名ですが、また違った趣きが味わえます。

 

「神は細部に宿る」という言葉がありますが、三浦哲郎の細部の描き方にご注目ください。

 

12編の短編が集められているので、まだ読書に慣れていない人でも、集中力が切れることはなく、読み進められます。

 

朱川湊人「花まんま

 

短編小説集。第133回直木賞受賞作。幻灯機の世界に似た、不思議な郷愁に浸ってください。

 

一編いっぺんの完成度が高く、短いのにたっぷりと小説の醍醐味が味わえます。

 

温かくて、寂しくて、ちょっと怖い、物語世界を覗いてみませんか。

 

石川淳紫苑物語

 

美文という言葉がこれほど当てはまる小説はないように思われます。

 

この小説にある「人を酔わせる力」は、いったいどこから来るのか、それを突き止めるために、もう一度、読んで見たい作品です。

 

丸山健二「夏の流れ

 

あの三島由紀夫が絶賛したと言われていますが、すぐに「なるほど」と感じました。

 

というのは、この「夏の流れ」が優れていることはもちろんですが、三島は「自分では絶対にこういう小説は書けない」と確信したのでしょう。

 

それくらい、三島が人工的に構築した世界とは真逆の小説空間が描き出されています。その空間で呼吸する人間の汗のにおい、皮膚感覚まで伝わってくるリアリティが凄い。

 

立原正秋剣ヶ崎

 

予想どおり、絶版になってしまいました。立原という作家は駄作も多いので、全体の評価が低く、次々に絶版になっています。

 

しかし、この「剣ヶ崎」は、ぜひとも読んでおきたい「美しい文体で書かれた小説」です。苛烈なまでの哀しみが、美に昇華された稀有な作品。

 

宮本 輝泥の河

 

宮本輝の初期の傑作。彼の全作品を通じて、最も文体に緊張感があり、文章に日本人ならではの情緒があふれています。「蛍川」とこの「泥の河」は、まさに「美しい日本語で書かれた小説」と言えるでしょう。

 

中島 敦李陵

 

歴史小説でありながら、その文体はまるで散文詩のように美しい。語るというよりも、歌うように書かれていると感じるほどです。

 

中島敦の文学は、実はこの「詩精神」がキーワードだと私は思っているのですが、その「詩人としての才能」に長けていたがゆえに、長編小説が書けなかったのではないでしょうか。

 

中島敦は小説家というよりも、詩人と呼んだ方が当たっている気がします。

 

海外では、優れた作家のことを、小説家であっても「詩人」と呼んで賞賛するらしいのですが、中島敦も、何をおいても「詩人」と呼びたい作家のひとりです。

 

水上勉越前竹人形

 

陰惨なほど暗い小説ですが、竹林にヒロインが現れるシーンがあまりにも印象鮮やか。その場面を読むと、類いまれな美しい文章によって、幻想的な世界に、すぐさま拉致されてしまう。むせかえるようなエロチズムと美文の交合により、怪しい酔いに浸れます。

 

山本周五郎「赤ひげ診療譚

 

黒澤明の映画「赤ひげ」の原作となった小説。深い。深く踏み込んだ人間の描き方に、すさまじい迫力が感じられます。文体は淡々としているのに、その深淵な人間ドラマへと知らぬ間に引き込まれてしまう。これこそが、一流の作家の筆力なのかもしれません。

 

G.ガルシア=マルケス「エレンディラ

 

「遠野物語」に負けない、不思議な言葉力が感じられるのが、G.ガルシア=マルケスの「エレンディラ」。常軌を逸した美しい物語空間をめまいを覚える。

 

と同時に、言葉の持つ抗しがたい「浮力」にたじろぎました。読んでいるうちに本当に体が浮いている感覚におちいり、その妙な感じは、何週間も続いたのです。

 

「百年の孤独」以上に奔放な魔術的リアリズムに溺れることができます。ここまでくると、もう、翻訳であることも忘れてしまうのでした。言葉の虜(とりこ)になりたい人は、ぜひお読みください。

 

⇒その他のおすすめの小説はこちらに

 

美しい日本語の作品ベスト10

 

インプット(充電)とアウトプット(放電)

 

インプット、アウトプットの意味を、どのようにとらえておられるでしょうか?

 

インプットは「充電」、アウトプットは「放電」である、と言えます。

 

例えば、さあ、ブログを始めようと、気持ちが高まり、勢いよくダイエットブログを始めたとします。

 

ご自分でダイエットに関する体験があったら、ある時期までは記事更新できるのですね。

しかし、個人の体験談だけでは限界があります。

 

ダイエットに関する多様な情報も集めておかないと、とても長期間にわたって記事を書き続けられるものではありません。

 

この場合、ダイエットに関する記事を書くことが「放電」に、ダイエットに関する情報を集めることが、「充電」に当たります。

 

この例を考えてもわかるとおり、「充電」を常に行っていないと、いずれは「放電」できなくなるのです。

 

充電の基本は読書

 

良い書き手は、良い読み手でもあります。

 

本を読まない人で文章がうまい人はいません。

 

ですから、読書は表現者にとって最も基本的な行為だと言えます。

 

では、どんな本を読めばいいのか?

 

ズバリ、名作を読んでください。

 

優れた文章に接することで、文章力の基本が養われます。

 

以下のページで、読んでおいてほしい本(作品)を厳選いたしましたので、ぜひご参照ください。

 

⇒文章力が養われる、必読の書(推薦図書)

 

「ネタ帳」は充電器である。

 

風花塾ではブロガーさんに「ネタ帳」を作ることを推奨しています。

 

ご自分が集めた情報を、そこに整理しておいて、いつでも記事が書ける用意をしてゆくのが、「ネタ帳」の大きな役割です。

 

ですから「ネタ帳」こそが、高機能な充電器であるべきなのですね。

 

ネタ帳のもう一つの役割

 

風花式ライティング術では、ブロガーさんに最終的には「自分の言葉」で文章を書けるようになっていただくことを目的としています。

 

「自分の言葉で書く」ことは、最近しばしば話題にあがる「オリジナル・コンテンツ」を
作ることに直結します。

 

グーグル検索エンジンが「コンテンツの質」を非常に重視する中で「著者」の存在が明らかなサイトを高く評価するとも言われていますよね。

 

まあ、単純に著者名が明記されているかどうか、そういう問題だけでなく、要するに、書き手の顔が見える記事、つまり「オリジナル・コンテンツ」をグーグルは高く評価し、

できるかぎり検索結果の上位に表示したいと考えていることは容易に想像できます。

 

オリジナル記事を書くとは、自分ならではの見解を、自分ならではの表現で読者に伝えること」に他なりません。

 

では、オリジナル記事は、どのようにしたら書けるようになるのでしょうか?

 

実は、ここで重要になるのが「ネタ帳」なのです。

 

グーグル検索エンジンが最も好むのは、読者に役立つオリジナル記事であり、最も嫌うのは、コピペ記事とリライト記事、即ち著者の顔の見えない無責任な記事です。

 

リライトは絶対にしてはいけません。

 

もう、絶対にリライトはしてはいけない、そういう時代になりました。

 

⇒リライトは著作権侵害(著作権法違反)です

 

検索エンジンの精度がアップしたために、他人の書いた記事の言い回しを変えたりして、
あたかも自分のオリジナル情報であるかのように見せかけるリライト記事を、グーグルは評価しなくなったからです。

 

それ以前の問題として、リライトは著作権違反の危険性もありますので、基本的にはやってはいけません。

 

とはいうものの、「プロではない人間がリライトをしないで、記事を更新続けられるだろうか?」という疑問が湧いてくるかと思います。

 

実は、その疑問を解消してくれるのが、「ネタ帳」なのです。

 

ネタ帳を見ながら記事を書く習慣を

 

多くのブログアフィリエイターさんたちは、雑誌などを見ながら、記事を書いています。

だから、どうしても、リライトになってしまうのですね。

 

雑誌を見ながらではなく、ネタ帳を見ながら書くようにすれば、リライトにはならずに、
自分らしい文章表現が容易になります。

 

ふだんから、自分が追求するテーマに関する情報を「ネタ帳」に集約させ、そこに自分の感じたこと、思ったことも書きとめておくことが、何よりも重要なのです。

 

そうすることで、そのテーマに関する自分ならではの考えが養われてゆきます。

 

また、それだからこそ、記事としても魅力(オリジナリティ)が生まれ、その結果として読者も増え、検索エンジンからも評価されやすくなるのです。

 

「ネタ帳」は充電器であるとともに、あなたならではの世界を熟成する場所でもあります。

 

ですから、「ネタ帳」は、記事更新のために必要な高機能な充電器であり、また自分のオリジナルな世界を育てる、「創造の泉」であると言えます。

 

そのことを肝に銘じて、「ネタ帳」づくりに、どうか、力を注いでくださいね。

 

「ネタ帳」の書き方にルールはありません。むしろ、形にこだわらないで、思う存分に書き込んでいったほうが、創造のパワーは生まれやすいでしょう。

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Webライティング術(Web文章の書き方)が身につく本を、以下でまとめてみました。

 

風花香凛

 

風花香凛

 

スマホ文章術に特化した日本唯一のマニュアルです。

 

Webライティング成功の法則60

 

Webライティング成功の法則60

 

練習問題で示される「Before&After」は、たいへん役に立ちます。

 

これは「効く!」Web文章作成&編集術逆引きハンドブック

 

これは「効く!」Web文章作成&編集術逆引きハンドブック

 

逆引きハンドブック」というサブタイトルどおり、疑問的や要望に答える形で本編が構成されていることが特徴。

 

Web文章上達ハンドブック―良いテキストを書くための30ヵ条

 

Web文章上達ハンドブック―良いテキストを書くための30ヵ条

 

編集の特徴としては、ディレクター、ライター、エディターという3つの視点からノウハウがまとめられていること。

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敬語基礎知識が得られるとともに、正しい敬語の使い方が身につく本を、以下でまとめてみました。

 

出口 汪の「好かれる!」敬語術

 

出口 汪の「好かれる! 」敬語術 (SB文庫)

 

450円という安さ、電子書籍なのでスマホでも読める「気軽さ」が、敬語への壁を破るキッカケになるかもしれません。

 

敬語早わかり辞典

 

敬語早わかり辞典―あっ便利!

 

一家に一冊、この「敬語早わかり辞典」だけは備えておくべきだと思います。

 

敬語力の基本

 

敬語力の基本

 

「ダメ」な例と「オススメ」な例が掲載されているので、非常にわかりやすのが特長。

 

言えないと恥ずかしい敬語 一発変換550

 

言えないと恥ずかしい敬語

 

日常生活で必要となる敬語の用例が、ほぼ網羅されています。

 

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