近所に巨大なTSUTAYA店があるのですが、ふとチャップリンの映画を見たくなり、探しh始めたのですが、なかなか見つかりません。やっと、2作ほど見つかったのですが、とんでもない時代になったなぁと感じたのでした。

 

まさか、チャップリンの映画が多くの人には受け入れられなくなる時代が来るとは……。

 

チャールズ・チャップリンの代表作は「街の灯」「独裁者」「ライムライト」「黄金狂時代」「殺人狂時代」「モダン・タイムス」など。もしも、まだ見ていない人がいらしたら、ぜひ鑑賞してほしいと思うのです。

 

ただ、先ほど「とんでもない時代」と言いましたが、確かに、現代は「チャップリン的な時代」ではないかもしれない、とも感じるのも確かですね。

 

と同時に、またチャップリンブームが到来するかもしれない、そんな気もするから不思議です。

 

もっとも、現代的でないのが、チャップリンの世界であり、と同時に、現代人が無意識のうちに求めているものが、チャップリンの映画にはあるようにも思われます。

 

それはともかくとして、今回は、チャンプリンの印象に残る言葉をご紹介しましょう。

 

以前にも、チャップリンの名言は取り上げたことがありますが、チャップリンは言葉の魔術師であるというテーマで、一冊本を書いてみたら、かなり面白いのではないかと思いますね。

 

⇒時は偉大な作家である。いつも完璧な結末を描く

 

⇒美しさの中には、必ず哀しみがある

 

生まれてくる時代が違えば、売れっ子のコピーライターになれたと思うくらい、言葉の使い方が巧みです。

 

今日ご紹介する言葉も、心に響く、その美しい表現に、感心せざるをえません。

 

“You'll never find a rainbow if you're looking down”

 

直訳すれば「もしも、あなたが下を見ていれば、虹を見つけることは決してないだろう」となります。

 

虹を見るためには、下を向いていてはいけない」と意訳しても良いでしょう。

 

この言葉から、ふと思い出したのが、日本最高の写真作家といわれる土門拳の名言です。

 

以前ご紹介しました「レンズキャップをはずしなさい」。良い写真を撮るにはどうしたら良いかという質問に答えた時の言葉です。

 

技術うんぬんではなく、レンズキャップをはずさないことには、ファインダーから何も見られないわけですからね。

 

というか、もう一歩踏み込んで解釈なるなら、雑念や邪心という雨戸を開いて、澄んだ心の目で被写体を見つめることから始めなさいと、土門拳は教えているともとれるわけです。

 

その意味からすると、チャップリンの上の名言は「虹を見つけるために、空を見上げることから始めてみよう」とか「虹を見たかったら、空を見上げなさい」などと、言いなおしても良いかもしれませんね。

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