去年、近所のスタンドバーに通っていました。
ワインが1杯300円という激安。
バーの上がライブハウスになっていることもあり、ミュージシャンがカウンターの中でお酒をつくってくれるのですね。
その1人と話していて彼女の一言を聞いて、ウッ!と思わず声をもらしそうなりました。
その一言に、壁の向こう側に行くための「鍵」があると感じたのです。
そのシンガーソングライターをNさんと呼ぶことにします。
Nさんは、まだシンガーを目指して2~3年程度。でも、年齢は31歳です。
歌うスタイルは、ギター1本の弾き語り。ジャンルはフォークロックだとか。
問題は、そのギターです。
キャリアは数年しかありません。でも、今では、ライブハウスでバンドの一員として演奏できるまでに上達しているのですね。
私が「ギターは相当練習したの? やっぱり、才能とかないとギターも弾けませんかね」と聞きましたら、Nさんはこう答えました。
「ギターは練習さえすれば誰でも弾けるようになりますよ。でも、切羽つまらないとダメですね。いついつまでに弾けるようにならないと食べられなくなるとか。追いつめられて、本気でやったら、弾けるようなりましたよ。歌も、ギターも、最近ですよ、始めたのは」
私の目の前にAさんは手を指し出して「私の手って、こんなに小さいんですからね」と言いました。
指先にマメのできた手は、モミジの葉ほどではないけれども、確かにかなり小さかったのです。
哀愁を帯びた黒い瞳の奥には底光りするものがあり、すでに歌手としての風格さえ伝わってきます。その静かな凄みも、彼女が歌手になると半端なく腹をくくっているせいでしょうか。
ところで、私もかつてはギターを弾けるようになりたいと思って、親にギターを買ってもらい、教習本を見ながら練習した時期がありました。
高校一年生の時です。
その結果は、「禁じられた遊び」のさわりが弾けるようになった程度でした。オルガンでいえば「ねこふんじゃった」レベルでしかありません。
コード進行もままなりませんから、歌の伴奏もできないのですね。
私とNさんと、どこが違うのか。
それは、動機です。
私がギターを弾けるようになりたいと思ったのは、「カッコイイから」とか「異性にモテたい」とか、その程度の理由しかなかった。
一方、Nさんは、歌手になりたいと決心し、そのためにはどうしてもギターが弾けないと食べられないというギリギリのところでギターを学んだのです。
要するに、自分を追い込むことで、本気スイッチを入れたから、Nさんはギター演奏を人前でできるまでになったことは間違いありません。
私はウッと唸り声をもらしそうになったのは、これはブログワークとかアフィリエイトでも同じではないかと直感したためです。
愚問かもしれませんが、ギターを弾きこなせるようになるのと、ブログアフィリエイトで月に10万円以上稼げるようになるのと、どちらが難しいのか?
そんなのことを、赤ワインの注がれたグラスを見ながら思っていたのでした。
これは直感ですが、
ギターをふつうに弾けるようになるのと
ブログで月10万円稼ぐのと
難易度は、同じだと思うのですね。
どちらが難しいと言えないのには理由があります。
どちらも、特別なセンスとか、才能とかは必要ではなく、ただ、本気モードで取り組めば、数ヵ月でマスターできるから。
「じゃあ、風花さん、あなたは、今からギターをマスターできますか?」と問われたら、ちゅうちょなく答えられます。
「必ず、弾けるようになるでしょう。ただし、私が本気になればですが」と。
でも、本気スイッチを入れる動機がありませんから、現実には、永久にギターは弾けないだろうと思いますね(苦笑)。
まだ稼げてないと現実として実感できない「アフィリエイトで稼げている状況」ですが、こう考えたら、気持ちがラクになりますよ。
世の中に、ギターを弾ける人間は山ほどいるでしょう。ご自分の周囲にも、必ずいるはずです。
実は、アフィエリエイトも同じなんです。ブログで月に10万円以上稼げている人も、山ほどいるのですね。
要するに、ギターもアフィリも、本気モードに入って数ヵ月間だけ練習すれば良いだけのことです。
今でも、私にとってギターを弾けることは「奇跡」ですが、Nさんの一言で、その「奇跡」は、そんなに遠いところにはないことに気づきました。
来月から開講される風花塾では、ブログで稼ぐことを「奇跡」だと感じている方々に、「奇跡」ではなく、すぐ隣にある「普通のこと」だと実感していただけると風花は決意しています。